日本世間学会

最新情報
(会員向け)

◆第20回研究発表大会は終了しました。次回は、2009年7月4日(土)、岩波セミナールーム(神保町)にて開催予定です。

概 要
日 時 2009年7月4日(土) 1:30pm〜6:00pm(受付開始は1:00pm)
場 所 岩波書店セミナールーム
東京都千代田区神田神保町2-3 岩波書店アネックス3F
プログラム 研究発表

未定

会員で研究発表を希望する方は、発表の概要を1〜2枚程度のレジュメにまとめ、事務局までメールか郵送でお送りください。幹事会にて選考の上、発表者を決定致します。次回は3月末日が〆切となります。レジュメを提出していただいた後、審査の上決定いたします。メールはこちら

日本世間学会とは

日本が「封建制」を脱し「近代化」がはじまってから、およそ100年以上がすぎた。わが国においては、もともとSocietyの翻訳語であった「社会」という言葉がふつうにつかわれるようになった。

しかし依然としていまでも、なにか不祥事があった場合のお詫びの言葉は、「社会に迷惑をかけて申し訳ない」ではなく、「世間に迷惑をかけて申し訳ない」である。阿部謹也さんが鋭く指摘するように、わが国には世間は存在しても「社会」は存在しない。

つまり私達は、いまだ世間を離れては生きてゆけないような存在である。

「社会」を対象化し、学問として語ることはできても、年賀状を出したり、お中元やお歳暮をすることの意味に思いを馳せる人間がどれほどいるだろうか。

考えなければならないことは、わが国の「社会」の解明にとって、世間の解明が前提であるということである。世間はわが国では「隠された構造」としてあるが、しかし、それは依然として「謎」のままになっている。

日本には「社会」にかんする学会は存在しても、世間にかんする学会は存在しない。

この不思議さは、学問がもともと西欧からの輸入品としてのみ展開されてきた事情を考えあわせても、世間をきちんと対象化し、それを冷静に論じてゆくことがたいへんむずかしいことを意味している。

この「隠された構造」に光をあてるのが、この学会のさしあたりの目標である。大事なことは、それが同時に、自らが存在する「基盤」(実存)をゆりうごかすことになるということである。

学会のさしあたりの目的を最大公約数的にいえば、以下のようになろう。もちろん、このような方向は固定的なものではなく、ひとつの暫定的な「網打ち」にすぎないし、各自さまざまな読みかえが可能であるし、読みかえてほしい。

  1. 哲学、法学、言語学、歴史学、経済学、経営学、精神医学、文化人類学などあらゆる西欧 から輪入された学問領域を、世間という観点から批判的に見直す学会をめざす。
  2. 細分化されタコツボ化された学問領域や、(学会という世間の)つまらぬしきたりなどといった、いわゆる「アカデミズム」にとらわれない「出入り自由」な学会をめざす。つまりゆるやかであたらしい「知のネットワーク」をめざす。
  3. なによりも大事なことは、「隠された構造」である世間を対象化すること。つまり自らの存在(実存)を対象化しうるような内容をめざす。

1998年10月

<呼びかけ人>
 清沢 洋(日本学園高校・文学)
 近藤 直也(九州工業大学・文化人類学)
 佐藤 直樹(九州工業大学・刑事法)
 瀬田川 昌裕(秋田経済法科大学・法社会学)
 山田 晋(明治学院大学・社会法)
 (あいうえお順・所属は設立当時のものです)
                     <<日本世間学会設立の呼びかけより>>

概 要
年会費 3,000円
入会後、最初の大会の受付時より徴収いたします。
大会期日 春(6月末頃)と秋(11月末頃)の年2回
基本的にご案内書類などは、大会の約一か月前に郵送いたします。
事務局 日本世間学会事務局 堀込広明
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-5-11 イトーピア池袋メトロポリタン406 ユニカイエ
http://www.unicahier.com メールはこちら

過去の
研究発表大会

日時・場所 研究報告 報告者
1 第1回 日本世間学会総会
1999年6月27日(日)
明治学院大学
鬼子から世間を覗く
  世間によって鬼子として殺されていた健康優良児
近藤 直也
阿部謹也「日本社会で生きるということ」を読む
瀬田川 昌裕
2 第2回 日本世間学会総会
1999年11月28日(日)
明治学院大学
精神医学における「世間」論の可能性−阿部謹也・木村敏『「世間」「社会」のあいだ』をきっかけとして 佐藤 直樹
ネパールの山村における社会・世間生活について 清沢 洋
3 第3回 日本世間学会総会
2000年6月24日(土)
明治学院大学
世間における<空気>と<水>
  日本的公共性の構造と意思決定
瀬田川 昌裕
今なぜ「世間」なのか 田中 史郎
4 第4回 日本世間学会総会
2000年11月25日(土)
共立女子大学図書館
中原中也 書き手の変容について 鎌田 陽子
オウム排斥運動傍観記 山田 晋
5 第5回 日本世間学会総会
2001年6月30日(土)
共立女子大学図書館
「世間」人はなぜ群れるのか
  小山俊一の「隠遁」の可能性
鎌田 吉一
石原都知事の「三国人」発言問題を考える 太田 昌宏
6 第6回 日本世間学会総会
2001年11月24日(土)
共立女子大学図書館
ぼかしの論理と世間の倫理 瀬田川 昌裕
結婚年齢差と世間について 大野 真澄
7 第7回 日本世間学会総会
2002年6月22日(土)
如水会館
しがらみについての一考察 井波 真弓
日本仏教と世間 浅川 煕信
8 第8回 日本世間学会総会
2002年11月16日(金)
共立女子大学図書館
筑後川流域の伝統的な水制御装置類に「世間」を見る 坂本 紘二
プライバシーと世間 藤岡 福資郎
9 第9回 日本世間学会総会
2003年6月28日(土)
共立女子大学図書館
「世間」の行方
  IT化社会と世間
富田 久雄
不良債権問題から 小林 稔
10 第10回 日本世間学会総会
2003年11月29日(土)
共立女子大学図書館
世間とおたく 尼子 大輔
日本人にとって歴史とは何か 阿部 謹也
11 第11回 日本世間学会総会
2004年6月26日(土)
岩波書店セミナールーム
水利権・入会権から見た世間のあり方に関する一考察 市川 新
社会人として、次世代が育たない今の日本〜なぜ?どうする? 米田美智子
12 第12回 日本世間学会総会
2004年11月6日(土)
岩波書店セミナールーム
世界には社会福祉という政策はない〜日本の世間との関わりから 東方 淑雄
私は世間とどう格闘しているのか〜知の消費者としての立場から 伊師 正男
13 第13回 日本世間学会総会
2005年6月25日(土)
岩波書店セミナールーム
まじめ人間の受難
  過労死・過労自殺・職場うつと世間
大野 正和
世間の構造転換と総有(権) 瀬田川 昌裕
14 第14回 日本世間学会総会
2005年11月29日(土)
岩波書店セミナールーム
『気」の言語・日本語と世間 根岸 彰
世間では社会福祉をつくれない 東方 淑雄
15 第15回 日本世間学会総会
2006年7月1日(土)
岩波書店セミナールーム
なぜ日本人にキリスト教徒が少ないのか─「世間」の視点から─ 山本 陽史
自己(実存)と家族と共同体的超越(世間・社会・国家・世界等) 尾崎 芳彦
16 第16回 日本世間学会総会
2006年11月18日(土)
岩波書店セミナールーム
世間の力学とコンプライアンス 藤岡 福資郎
地上波民放テレビのムラ社会ぶりに見えてくる「世間」 澤崎 一幸
17 第17回 日本世間学会総会
2007年7月7日(土)
岩波書店セミナールーム
阿部謹也氏追悼特別発表・シンポジウム「阿部謹也氏と世間学」
発表者 尾崎芳彦/杉本守男/田中史郎/佐藤直樹/山本陽史/上原利夫/瀬田川昌裕
18 第18回 日本世間学会総会
2007年11月17日(土)
岩波書店セミナールーム
ホームレス支援活動にみる世間 浅川 熙信
世間学な人々 奥 祐介
19 第19回 日本世間学会総会
2008年7月5日(土)
岩波書店セミナールーム
大学生の世間イメージに関する心理学的研究 : 質問紙調査を通して 内田 裕之
吉野作造における世間と政治 −日本的民主主義としての民本主義− 瀬田川 昌裕
20 第20回 日本世間学会総会
2008年11月8日(土)
岩波書店セミナールーム
友引俗信と世間 −実態の分析と俗信解消へのアプローチ− 箕浦 政直
『ヴェニスの商人』の世間論 田中 史郎

関連書籍のご紹介

『世間学への招待』
阿部謹也編著
(青弓社)

『世間の現象学』
佐藤直樹著
(青弓社)

『世間とは何か』
阿部謹也著
(講談社現代新書)

『世間の目〜なぜ渡る世間は鬼ばかりなのか
佐藤直樹著(光文社)


■その他の書籍

  • 『日本人の歴史意識 「世間」という視角から』阿部謹也 著(岩波新書 新赤版)
  • 『「世間」への旅』阿部謹也 著(筑摩書房)
  • 『阿部謹也自伝』阿部謹也 著(新潮社)
  • 『暴走する世間』佐藤直樹 著(バジリコ刊)
  • 入会方法

    入会申込書を郵送またはFAXにてお送りください。
    入会申込書をご希望の方は、お名前、ご住所、電話番号、推薦者がいる場合は推薦者を明記の上、事務局あてに、メールまたは郵送にてお知らせください。

       <日本世間学会事務局>
       〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-5-11 
       イトーピア池袋メトロポリタン406 ユニカイエ

    また、研究発表大会の見学は随時受け付けております。詳しくはお問い合わせください。(見学後、その場でご入会もできます。)

    資料請求・ご質問

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    <事務局より>
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